猿丸神社(さるまるじんじゃ)

猿丸神社(さるまるじんじゃ)

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  • 景観・自然

禅定寺峠のかたわら、本町と大津市曽束町との境界に鎮座し、祭神は、猿丸大夫です。
猿丸大夫は三十六歌仙の一人として知られていますが、『古今和歌集』に詠み人知らずとして「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋はかなしき」として詠まれた歌が猿丸大夫の作といわれています。
伝記に「住吉猿丸大夫、近江栗太郡田上川を溯り、隣村小田原村を経て此の地猿丸の北麓に当たる渓間経路を西に上り、怪岩、奇石多き絶佳の風光を賞嘆されしとて、人此岩を猿丸大夫腰掛石と云う。昔時、大石曽束と禅定寺との境界論争がよく行われたので、社殿を現在の処に遷した」とあります。
この神は瘤(こぶ)などのできものに霊験があり、京阪神をはじめ各地から、たくさんの参詣者があります。

見学のポイント

毎月13日には月例祭が、春(4月13日)と秋(9月13日)には大祭が執り行われます。また、6月13日と12月13日には「火焚き神事」が行われ、参拝者と見物客で賑わいます。
境内はモミジの隠れた名所。11月から徐々に色づき、「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき」の歌にふさわしい見事な紅葉が見られます。

アクセス

【住所】

宇治田原町禅定寺粽谷44

【交通アクセス】

公共交通
JR奈良線「宇治駅」、京阪「宇治駅」、近鉄「新田辺駅」から京都京阪バス(維中前(いちゅうまえ)/緑苑坂(りょくえんざか)/工業団地行き)に乗車、「維中前」バス停下車 徒歩約55分 又は「長山口(おとのやまぐち)」バス停下車 徒歩約45分
※毎月13日の月例祭は「維中前」バス停から猿丸神社行きの臨時バスが運行されます。

自動車(枚方・京田辺・城陽方面よりお越しの場合)
国道307号を甲賀・信楽方面へ東進し、岩山交差点を左折。岩山バイパスから府道大石東線を大津方面へ
自動車(大津方面よりお越しの場合)
府道大石東線を南下
自動車(高速道路をご利用の場合)
京滋バイパス「南郷」IC(下り出口)又は「笠取」IC(上り出口)から禅定寺地区へ

【問い合わせ先】

0774-88-3782